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感性を磨くアートの一歩 クロード・モネ《睡蓮の池》

東京ステーションギャラリー・冨田館長がやさしく解説。

アートイメージ1
クロード・モネ《睡蓮の池》1907年、石橋財団アーティゾン美術館

モネの傑作にひそむ、視線のチカラ

絵を見ることは、その絵を描いたときの画家の視線をなぞることにほかなりません。
人やモノや風景を、画家はどこからどういう状況で見て、どう切り取ったのか。この絵でモネは、画面いっぱいに水面だけを描きました。かなり大胆な選択です。
そこにはしかし点々と睡蓮の葉が浮かび、周囲の木々や茜色に輝く空が映っています。物理的な水面だけでなく、その上の広大な空間まで描き出されているのです。
この視線は、モネの優れた発明だったと言えるでしょう。

初心者はここに注目!

モネなど印象派の画家たちは、光の状態を描くことに熱中した。揺らぐような筆触は、そのための工夫のひとつだ。

「石橋財団コレクション選 コレクション・ハイライト」
アーティゾン美術館4階展示室
●会期=2025年9月21日(日)まで
●入館料=ウェブ予約1,800円、窓口販売2,000円ほか
※同時開催 6月24日(火)~9月21日(日)「彼女たちのアボリジナル・アート オーストラリア現代美術」(6・5階展示室)

冨田館長イメージ1️

冨田 章
東京ステーションギャラリー館長。雪国新潟で産湯を使い、南国別府で温泉に浸かって育つ。学芸員歴は35年を超え、関わった展覧会は数知れない。近著に『旅する印象派』(東京美術)がある。

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