再開発で劇的に印象が変化しているエキマチだが、その進化はまだまだ終わりそうにない。
新しい「未来」へ続く「今」の姿をクローズアップ。
取材・文=石川 あさみ 撮影=金井塚 太郎・北原 千惠美
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〔44〕東京駅丸の内駅前広場整備
日本の顔にふさわしい洗練された広場へ
開業100年を越えてもなお、進化が止まらない魅惑の東京駅。2017年に完成予定の丸の内駅前広場は、ケヤキの緑と御影石の白が目を引くデザインだ。完成すれば重要文化財である丸の内駅舎をより一層際立たせる景観が楽しめそう。路線バスやタクシーなどの交通連結機能を集約することで、利便性も格段にアップしそうだ。
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〔45〕東京駅前八重洲一丁目東地区再開発・八重洲二丁目北地区再開発
八重洲エリアが旅と情報の玄関口に
東京駅の目の前、八重洲通りの両側に、2棟の大型複合ビルの建設が予定されている。旅の玄関口にふさわしく、国際空港や地方都市を結ぶ大規模バスターミナルを整備。日本の優れた医療研究をビジネスへと結びつけるため、日本橋周辺のライフサイエンスビジネス拠点と連携した交流施設も入るそう。東地区は2024年、北地区は2021年度の完成を予定。
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〔46〕(仮称)丸の内3-2計画(東京會舘ほか跡)
皇居外苑を望むオフィスビルが登場
ここ数年、再開発が進む丸の内界隈。2018年には富士ビル、東京商工会議所ビル、東京會舘を一体で建て替えたビルが完成する予定だ。東京會舘には国際的なビジネスイベントに対応できる最新設備を、東京商工会議所には国際会議の受け入れも可能な500席の大会議室を導入。グローバルな街・丸の内のさらなる進化に注目だ。
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〔47〕大手町二丁目地区再開発
進化が止まらない大手町再開発
政治や文化の中心地として発展してきた大手町。金融・報道・通信などの企業ビルが立ち並ぶこの街が、大手町二丁目地区再開発プロジェクトでさらなる進化を遂げる。かつて「ていぱーく」があった逓信ビルなどの敷地に、国内最高水準の情報通信基盤を備えたツインタワーが建設されるのだ。完成は2018年。未来へ向かって伸びるタワーに期待も高まる。
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〔48〕日本橋二丁目地区再開発
伝統と革新が共存する日本橋のニュースポット
百貨店建築初の重要文化財・日本橋髙島屋一帯が生まれ変わる。都内最大級の緑化空間が屋上に誕生。隣接するオフィスビルは、日本橋駅直結かつ、東京駅徒歩5分という利便性の高さだ。完成は2018年度を予定。創業当時のコピー「東京で暑いところ、髙島屋を出たところ」を彷彿とさせる街となるに違いない。
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〔49〕常盤橋街区再開発
東京駅日本橋口に新たなランドマークが
2027年、東京駅日本橋口に新たなランドマークが誕生する。390mの超高層ビルは、今後、ニューヨークのウォール街やロンドンのザ・シティと並ぶ金融の拠点となっていく予定だ。その横には広さ約7000m²の大きな広場も。グローバルな交流を創出すると共に、災害時の復旧拠点となることが期待される。
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〔50〕京橋一丁目東地区計画(ブリヂストン美術館ほか)
知的好奇心をくすぐる文化の拠点に
美術館やギャラリー、古美術商がずらりと立ち並ぶ京橋。そんな刺激があふれるエリアに新たな芸術文化の拠点が生まれる。誰もが気軽に芸術・文化を体感できる美術館や展示施設、若手芸術家の創作活動を支援する施設、それらの情報を国内外に発信していく施設が入る予定。アートイベントなどの開催も楽しみだ。