ローカル感満載!の郷土居酒屋

エキマチで味わう、ふるさとの料理、お酒、そして人々のふれあい――。
懐かしい雰囲気に誘われて暖簾(のれん)をくぐる地元出身のお客さんもいるかも。
ローカルな雰囲気を満喫できる酒場にお邪魔してみました。

取材・文=上原 純(Office Ti+)・下里 康子 撮影=荒井 健・中村 宗徳・丸毛 透

    • 東京うりずん

      沖縄の太鼓を鳴らしてお客さんを出迎える、店長の大田誉世富さん。

    • 東京うりずん

      田芋などを練り合わせたコロッケのドゥル天864円、島豚のコラーゲン煮込み2380円。

    • 東京うりずん

      店員のかすみさん、すみれさん姉妹もウチナーンチュ。

    東京うりずん

    味のみならず目でも耳でも感じる沖縄

    那覇で創業45年の『うりずん』の東京店がこちら。足を踏み入れれば、本店と同じ沖縄の陶芸家が手がけた土壁に、琉球松によるイスやテーブル、沖縄民謡のBGMと、店内は沖縄一色。沖縄全土から集めた泡盛と店オリジナルブレンドの古酒(クース)、約70種もの沖縄の家庭料理・琉球宮廷料理が待っている。店員さんの会話が所々聞き取れないなぁと思えば、なんと全員沖縄出身。「せっかく東京にいるのに方言が消えない」と店員さんは笑うが、独特なイントネーションと優しい物言いにも、癒やされる~。

    東京うりずん

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    • ふじとはち銀座本店
    • ふじとはち銀座本店
    • ふじとはち銀座本店

    ふじとはち銀座本店

    富士山と八ヶ岳の地元が 育んだ豊かな食と酒

    山梨県出身で静岡とも馴染み深いオーナーが、「富士山と八ヶ岳周辺のおいしいものを味わってもらいたい」とオープン。地元の駄菓子屋直伝の静岡おでんに、甘めの味噌味の甲府とりもつ煮、焼津からは珍しいまぐろの生ハムなどと、料理の豊かさに目移りする。全体的に濃い目の味が多いので、お供には常時80種揃う甲州ワインや爽やかな静岡茶割りをぜひ。ソフトドリンクも各卓上の調味料もご当地品という徹底ぶりだ。

    静岡おでん1本129円~、甲府とりもつ煮702円、まぐろの生ハム853円、静岡茶割り486円。山梨はワインを1升瓶で飲む家庭が多いそう。サンデーワイン1升4298円。

    ふじとはち銀座本店

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    • YAMAGATA DINING 山形酒菜一
    • YAMAGATA DINING 山形酒菜一
    • YAMAGATA DINING 山形酒菜一

    YAMAGATA DINING 山形酒菜一

    山形県の地酒ならココ!

    料理もお酒も山形産を追求。だしやタレは山形で仕込み、郷土の味を再現している。食卓に彩りを添える菊のお浸し490円をはじめ、山形ならではのメニューも豊富だ。日本酒やワインなど、山形県産の酒類はすべて産地直送。山形にある日本酒蔵全52社と直接取引しているため、地元でも珍しい銘柄を仕入れられるという。日本酒『十四代』のような稀少なお酒がリーズナブルな価格で飲めるのもうれしい。

    お酒のグラスは、銘柄を変えるごとに変更でき、デザインは様々だ。店員さんの約7割が山形出身、おまけに店内照明も100%山形で作られた有機ELという徹底ぶりは見事。

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    • ハタハタ屋敷
    • ハタハタ屋敷
    • ハタハタ屋敷
    • ハタハタ屋敷

    ハタハタ屋敷

    秋田のみならず東北人が恋しい魚がいつでも!

    秋田の冬の伝統食材で県魚であるハタハタが店名に付くだけあり、年中味わえる。12月の短い漁期間に入荷する貴重な生のハタハタを心待ちにするファンも多いとか。「ぶりこ」と呼ばれる卵を抱えたメスは噛めば食感がブリブリと小気味よく、一度食べたら忘れられない。きりたんぽの材料を玉状にした「だまこ鍋」なる秋田の家庭の味も堪能できる。もちろん酒も選りすぐりの秋田銘柄がズラリ。「秋田は米がいいから酒もおいしいんです」との板長の言葉にうなずきつつ杯を重ねてしまう。

    お店には、秋田県人会のお客さんも訪れるそう。地酒は「まんさくの花」「生酛(きもと)」「天の戸」など15種ほどあり、1合723円~。ハタハタ三種の味比べ1490円、だまこ鍋1人前1382円。店の外も中も「なまはげ」だらけ。店内の写真はオープン時に撮影したハタハタ漁の様子だとか。秋田らしさ満載のお店で、小旅行気分を味わってみては。

    ハタハタ屋敷

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    • 馬かばい!
    • 馬かばい!
    • 馬かばい!

    馬かばい!

    本場の馬肉料理をお値打ち価格で

    高級店のイメージが強い銀座エリアにありながら、コンセプトは地元・熊本色を意識した大衆酒場。熊本名物の馬肉は、地元でも比較的高価な食材だが、同店では、人気の馬刺し・熊本特選盛り合わせ4人前相当1980円や、鮮馬寿司の赤身にぎり2貫480円など、庶民的な価格で味わえる。そのほか、熊本ではメジャーな酒の肴も充実。飲ん兵衛のサラリーマンからヘルシー志向のOLさんまで、ぶらりと立ち寄れる下町の居酒屋だ。

    高タンパク低カロリーな馬肉メニューは女性ウケもよい。焼酎は芋が人気で、親しみやすい銘柄を中心に品揃え。店内は大衆酒場を絵に描いたような活気に満ちている。

    馬かばい!

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    • 旬菜 大海
    • 旬菜 大海
    • 旬菜 大海

    旬菜 大海

    地元民も郷愁を感じる大分の郷土料理

    大分県出身オーナーの「地元の料理、お酒を出す店を東京に」という想いから2007年に開店。大分県出身者も多く訪れ、おなじみの味に舌鼓を打ちながら、郷土の話に花を咲かせる。魚のヅケ料理りゅうきゅう1134円、麦味噌を使用した団子汁540円は、県人なら説明いらずの定番メニュー。"県民食"の豊後とり天7個(大)1080円も、プリプリして美味。種類豊富な大分のお酒は同じく地元・日田の「小鹿田焼(おんたやき)」の器で杯を傾けたい。

    こだわりの日本酒は、定番「西の関」のほか、イモリ谷1合950円、「智恵美人純米」1合864円、「亀の井山廃仕込」1合918円といった地元の稀少なお酒を用意。大分県安心院(あじむ)のワインも数種類ある。

    旬菜 大海

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