本場の味をエキマチで楽しむ 南北インドカレーを食べつくす!

カレーといえば、もちろんインドが本場!
「インド」と一口に言えど、地域によって特色があるんです。
エキマチ界隈を歩いて、奥深いインドカレーの世界を堪能しよう。

取材・文=今泉 渚 撮影=中村宗徳・丸毛 透

北は「ナン+乳製品+肉」
南は「米+スープ状+魚・野菜」

 インドは広大ゆえ、地域によって大きく料理の特性が異なる。北インド料理の特徴は、ナンやチャパティなどの小麦粉が主食だということ。カレーはバターやクリームなどの乳製品を使った濃厚なグレービー状のものが多く、スパイスにはガラムマサラというミックススパイスが使われる。イスラムの食文化の影響によりマトンなどの肉料理も好まれ、タンドールというオーブンで焼いた串料理も有名だ。
 一方、南インド料理の特徴は、まず主食はライス。フルーツのタマリンドやヨーグルトで酸味をつけたカレーが多く、サラサラとしたスープ状。具材は野菜、豆、魚などヘルシーで、あまり煮込まない。またカレーリーフというさわやかな香りのハーブやココナッツを味付けに用いる。米と豆を発酵させた生地で作るドーサや蒸しパンのイドゥリなど、気軽に食べられる軽食も充実しているのだ。
 ちなみにエキマチエリアには本格的なカレー屋さんが妙に多い。日本最古のインド料理店『ナイルレストラン』がすぐ近くの銀座にあるからという説もあるが、真偽のほどは定かではない。その理由を想像しながら、食べ歩きをしてみるのも楽しいかもしれない。

    • 南インドカレー&バル エリックサウス 八重洲店
    • 南インドカレー&バル エリックサウス 八重洲店

    南インドカレー&バル エリックサウス 八重洲店

    旨味たっぷりのビリヤニは昼前に売り切れ必至

    スパイスが効いたインドの炊き込みごはん、ビリヤニのブームを仕掛けた人気店。チキンビリヤニLサイズ1250円は贅沢に入ったカルダモンやシナモン、スターアニスなどのホールスパイスとチキンの旨味をたっぷりと含んだバスマティライスが後引く。セットのカレーや、ライタという塩ヨーグルトサラダをかけると味がガラリと変わり、気が付くと完食しているはず。時間と手間が掛かるので大量には用意できず、昼前には売り切れになる。

    南インドカレー&バル エリックサウス 八重洲店

    詳細情報はこちら

    • ダバ インディア
    • ダバ インディア

    ダバ インディア

    自然な製法で作った こだわりのドーサに虜(とりこ)

    南インド料理の魅力を日本に伝えた先駆け。市販のミックス粉を使う店が多い中、臼でひいた米と豆を発酵させた本格的な方法で作るドーサセット1250円(+200円で日替わりカレー3種付き)は絶対食べたい一品。シェフはインドで開催されるドーサ大会の優勝者! くるりと丸められたパリパリの生地の中には唐辛子やマスタードシードで味付けしたスパイシーなポテトが。ココナッツやジンジャーチャツネ、日替わりのカレーをかけて楽しもう。

    ダバ インディア

    詳細情報はこちら

    • オールド・デリー
    • オールド・デリー

    オールド・デリー

    ハマる人続出、日本人のための 究極バターチキン

    インドの高級店で修業を積んだ料理長が、日本の食材や日本人の味覚を研究することで生まれたカレーは、ここでしか食べられない特別なもの。カレー2種が選べる平日のオールドデリーランチ1860円では、絶妙な甘さと酸味のバランスが癖になる、備長炭で焼いた国産ハーブ鶏ティッカ入りバターチキンと、野菜だけとは思えない濃厚な旨味が特徴のトマトとタマネギベースのベジタブルカレーのチョイスが人気。毎日通う人も多いそう。

    オールド・デリー

    詳細情報はこちら

    • スーリヤ
    • スーリヤ

    スーリヤ

    ナンにもライスにも合う ヘルシーカレー

    「カレー=辛いではありません」と店長バンダリーさん。女性に人気だというココナッツ風野菜カレーはカシューナッツをベースにしたマイルドな味わい。新鮮な野菜がたっぷりと甘いコクのあるソースで煮込まれている。元シェフのインド人オーナーが考案したドレッシングやホットソースを目当てに来店するファンも多く、付け合わせのタマネギのアチャールは驚きのおいしさ。ナンとプラオ(米料理)が付いてくるのでボリュームも◎。

    スーリヤ

    詳細情報はこちら

PAGETOP