いま話題の[シメパフェ]って何だ!?

牛乳の名産地である北海道では、冬でも暖かい室内でおいしいアイスを食べるのが定番。
そんなライフスタイルと相まって「シメに食べるパフェ」がブームなんだとか!?
何それ、気になる!

編集協力=小野 和哉(都恋堂) 篠賀 典子 取材・文=三宅 博美 撮影=中川 有紀子

夜に盛り上がる
お酒とパフェの楽しさ

 札幌すすきのエリアでは、食事やお酒のあとのシメに、ラーメンではなくパフェを食べる「シメパフェ」が盛り上がっている。「すすきの」という大歓楽街と、アイスクリームがおいしい土地柄、そして現在のパフェブームという条件が揃って、夜の食事やお酒の後に、またはお酒とともにパフェを食べる人が増えているのだ。ラーメンほど重くなく、お酒にも合うようさっぱりと仕上げてある。お酒とは切っても切れない歓楽街すすきので、熱く展開される個性的なパフェの競演。もちろん見た目の可愛さも忘れないから女性は大喜び。年齢を問わずスイーツ男子も増えていて、人気のお店は深夜にも行列ができる盛況ぶりだ。
 現在すすきのエリアだけで、シメパフェを食べられるお店は20軒以上もある。多くが徒歩圏内の距離だから、もし目当てのお店が満席で入れなくても、他のお店がすぐそばにあるからとても助かる。食いしん坊の人は、何店舗かパフェではしごしてみると楽しい。野菜だけで作ったパフェ、ハーブやお酒を効かせた香り豊かなパフェ、自由に中身を選べるオーダーメイドパフェなど、バラエティに富んだパフェがたくさんあることにきっと驚くはずだ。
 そんな「シメパフェ」が徐々に札幌を飛び出して、大都市圏である東名阪にも広がりを見せつつある。が、まだ本格的な流行はこれからである。東京の人たちにも、夜に食べるパフェの魅力をぜひ知ってほしいと思っている。夜にアイスを食べる贅沢を少しだけランクアップすれば、そこはパフェの世界。実は東京駅周辺は、パフェを出すお店がとても多く、パフェ好きにとっては外せないエリアだ。フルーツパーラーやショコラティエ、和菓子系、洋菓子系のカフェも夜まで営業しているお店が多いから、一日をエキマチのパフェでシメるのはいかがだろうか。本格派のお店でフルーツパフェやチョコレートパフェ、和パフェを食べて、シメパフェ気分を味わってみては。(斧屋)

    • 斧屋(おのや)さん

    斧屋(おのや)さん

    パフェ評論家、ライター。年間約400本のパフェを食し、パフェと食文化について考察する。著書に『東京パフェ学』(文化出版局)。

    • BUNMEIDO CAFE
    • BUNMEIDO CAFE

    BUNMEIDO CAFE

    職人の技が支える、粋な大人の和パフェ

    創業1900年(明治33)、『文明堂』伝統のカステラをふんわりのせた、2種のカステラの和パフェ980円。バニラアイス、白玉の食感も楽しい。名物のどら焼き「三笠山」で培った技術で職人が炊き上げた特製餡は小豆の旨味が味わえ、濃厚な黒ごまソースが香り高く締める。抹茶クリームで全体を仕上げた大人の和パフェだ。2次会も可能な23時まで営業。

    食事や飲み会の後にスイーツやお酒を楽しむ人で遅くまで賑わう。日本橋をイメージした多彩なカクテルもおすすめ。

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    • ヨックモック 東京駅一番街店
    • ヨックモック 東京駅一番街店
    • ヨックモック 東京駅一番街店

    ヨックモック 東京駅一番街店

    しっとりアイスと軽やかなサクサク感

    洋菓子店「ヨックモック」を代表する、葉巻状のクッキー「シガール」が特徴のイチゴパフェ972円。中央の丸いバニラアイスをイチゴとベリーで囲み、フルーツコンポートの下からもアイスがお目見え。同店舗だけのオリジナルパフェで、アイスとサクサクのフレークで軽やかな食感を出し、重くない仕上がりへと数年かけて進化した。

    八重洲地下中央口から直結の東京駅一番街。早めの食事を済ませて予約電車を待つ旅行者も夜のパフェが楽しめる好立地。

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