ここにも麺メニューが!?
ちょっと驚く本格派やアイデア麺を、意外なお店で発見しました。
各ジャンルのプロが手がける麺は、ぜひその店の王道メニューとともに。
編集協力＝小野 和哉（都恋堂） 取材・文＝篠原 美帆、上原 純（Office Ti＋）
撮影＝田中 秀典
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ロビーラウンジ 〔ホテルラウンジ × 混ぜ麺〕
エレガントなソファで味わうアジア麺
百余年の歴史を誇る名門・東京ステーションホテルの顔ともいうべきロビーラウンジ。英国式ヨーロピアンクラシック調の洗練された空間にこの夏、初の麺メニュー"MARUNOUCHIヌードル"が登場。年間500頭しか流通しない希少な"土佐あかうし"を中国醤油で煮込み、米粉の平麺とパプリカやタマネギ、ヤングコーンなどの野菜と和えて麻辣に仕上げたアジアンテイストの混ぜ麺に。最後はジャスミン茶ですっきりと。
かつては駅の待合室だった場所。現在は朝食からディナーまで、思い思いに優雅な時を過ごせる。
「米粉のヌードル 土佐あかうしと五目野菜の混ぜ麺」は、ほろりと柔らかい赤身肉と全体の食感のバランスが秀逸。
8月31日（金）までの期間限定メニューで、サラダ、ドリンクセット2680円（税込・サービス料別 ※17時以降は単品1980円）。 -
Bar ルヰ 〔オーセンティックバー × おろしそば〕
そばを待ちながら呑む至福のひととき
東京駅八重洲口の『Bar Ocean』姉妹店として2011年にオープン。カウンター６席の隠れ家的バーで、客と店主との距離の近さが魅力。「お客さまが来店時よりも幸せになっている」ようなバーを目指すオーナーの菊地さん。静岡県西伊豆町産のカツオ節が豊かに香るおろしそばは、たっぷり盛られた大根おろしの爽やかな辛味と、自家製のかえしを利かせただしがほどよく絡む逸品だ。リンゴのブランデーをソーダで割ったカルバドスハイボールと好相性。
静かに自分のペースで飲みたい人におすすめする、密やかな大人の空間。
おろしそば1500円（税抜・サービス料別）。カツオ節は注文を受けてから削る。
「バーは"人"」と語る菊地敏明さん。物静かな口調にバーテンダーの矜持が滲む。 -
焼きはまぐり STAND 〔立ち飲みスタンド × ショートパスタ〕
立ち飲み店で貝をむさぼり、パスタで締める
八重洲界隈でも、異彩を放つ立ち飲みハマグリ専門店。三重県桑名でハマグリを専門に扱う『マルタカ水産』から毎日直送される新鮮な厳選ハマグリを焼いたり、蒸したり。白ワインや自家製トムヤムスープ、トマトバジルの３種からお好みのスープでハマグリを蒸し焼きにする「デポ蒸し」は４個580円から。仕上げにショートパスタのフィジリをトッピング。ハマグリエキスが滲み出たスープが、らせん状パスタによく絡む。
肩を寄せ合うカウンターのみの立ち飲みスタンド。店頭で網焼きするハマグリはお通しで。
デポ蒸し580円の締めにフィジリ、枡盛りパクチー各280円をトッピング。樽詰スパークリングワインとの相性も◎。
酸っぱ辛い自家製トムヤムスープにハマグリの旨味が滲み出るデポ蒸し（ハマグリ6個）780円。 -
伽藍 Bar 〔バー × オーガニックパスタ〕
“銀座のバー”で味わう本気の健康志向パスタ
多くのバーがひしめく銀座６丁目。ビル地下２階にある『伽藍Bar』は、木や土などの天然素材でしつらえられた穴蔵のようでありながら柔らかなムードをたたえるバー。シングルモルトを中心に提供している。健康意識の高い女性オーナーバーテンダーの相馬さんが作るのは、オーガニック麺や自家製ベーコン、無肥料無農薬の自然栽培野菜を使用したパスタ。麺は自身の健康のためにと始めた糖質制限を意識した大豆麺に変更することもできる。
ピアノなどの生演奏も魅力の店内。なお、ランチの伽藍風フォー・ガー1200円も大豆麺に変更OK。
小麦の風味をしっかり味わえるオーガニックパスタのカルボナーラ1500円（税込・サービス料別）。
バンドのヴォーカル、手相鑑定師、物書きなどいくつもの顔を持つ相馬瑞加（みずか）さん。
