暑気払いに冷たい料理やスイーツを食べるのもいいけど、激辛メニューも外せない！
一口に「辛い」といっても、その味わいは多種多様。あなたの好みは、どんな辛さ？
編集部がエキマチの激辛麺をリサーチしました！
５段階評価の項目の説明
直球度（ストレートな辛さ）、後辛度（後からくる辛さ）、発汗度（どれだけ汗が出るか）、しびれ度（どれだけ痺れるか）、継続度（辛さの残り具合）、むせ度（むせるほどの辛さか）
辛さを評価した筆者は、『蒙古タンメン中本』の北極ラーメンは平気で食べられるけど、山椒はちょっと苦手、という舌を持っていることをお含みの上、ご覧ください。なお、辛さは「一般的なレトルトカレーの中辛」を1として比較しています。
編集協力＝小野 和哉（都恋堂） 取材・文＝味原 みずほ 撮影＝金井塚 太郎
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黒毛和牛一頭買焼肉 醍醐 有楽町店（１）
焼き肉店が本気で作った激旨辛つけ麺
辛つけ麺880円（夜は1058円）。ゲタカルビが中に入っている。ライス100円を投入してクッパで締めるのもよし。
店長の松田出さん。「もの足りない方は、辛さ5倍の鬼辛つけ麺880円もお試しください」
すだれで仕切られるテーブル席。
入り口にA5ランク黒毛和牛の肉の塊が並ぶ。 -
黒毛和牛一頭買焼肉 醍醐 有楽町店（２）
ファーストインパクトは土鍋で煮えたぎる真っ赤なスープのビジュアル。2種類の唐辛子と生の青唐辛子をたっぷり効かせた鮮烈な辛さに、唇もピリピリ。しかし、一頭買焼肉店の真骨頂である、牛骨ベースの深みのある濃厚な旨味がじわじわと後追いするからやめられない。麺はスープに負けないよう、浅草開化楼に特注したタピオカ入りの極太麺。つるつるでもっちりとした食べ応えのある乳白色の麺が、真っ赤に染まるほど絡み具合も抜群だ。
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バンコク エクスプレス（１）
爽快かつ酸っぱ辛い旨味がヤミツキに
牛すじスパイシー煮込み麺900円。タイの東北部イサーンを代表する郷土食。麺は極細ビーフンのほか中華麺など4種類からチョイス可能。
リンダさんをはじめタイ出身のスタッフが多い。
タイの賑やかな屋台の雰囲気のなか本場の味が楽しめる。 -
バンコク エクスプレス（２）
定番のトムヤムヌードルに引けを取らない人気のタイ屋台ヌードルが、牛すじスパイシー煮込み麺。一見クリアなスープだが、口に含むとハーブ類のすっきりとした香りが鼻に抜け、酸味を感じた直後に辛さが急上昇！ フレッシュなタイ産スイートバジルやレモングラス、パクチーの爽やかな苦みとレモンの酸味、唐辛子のスパイシーな味わいに、煮込んだ牛すじ肉の甘みもあり。食べ進むにつれて次々登場する五味豊かな味覚のカオスを楽しめる。
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広島式汁なし担担麺専門キング軒 銀座出張所（１）
持続する山椒の爽快な風味が圧倒的
広島式汁なし担担麺（2辛）580円。温泉玉子50円を加えたり、ミニライス50円で担担ライスにするなど多彩に楽しめる。
店長の久保睦成さん。「30回以上よく混ぜてお召し上がりください。複雑味がアップします」。
『ひろしまブランドショップTAU』の『ひろしまCAFE』内でいただける。 -
広島式汁なし担担麺専門キング軒 銀座出張所（２）
近年ご当地麺として知名度を上げている広島式汁なし担担麺。広島産の宝島ねぎと肉味噌、底にある自家製のラー油と醤油ダレと芝麻醤を30回以上混ぜるのが特徴だ。全てが絡まり合った中細麺をひと口頬張ると、山椒の爽快な香りが鼻に抜け、ラー油のピリリとした辛さと少々遅れてやってくる山椒のしびれ、肉味噌のコクが渾然一体に。卓上の挽きたて山椒で、香り豊かな味わいを最後まで存分に楽しめるのがうれしい。辛さは1～4辛の4段階から選べる。
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重慶府 八重洲店（１）
心地よいしびれと複雑な旨味に対峙
四川風ラーメン（激辛）1296円。山椒とラー油の風味を楽しんでほしいからと主な具はチンゲンサイのみ。
チャイナドレスに身を包んでもてなすオーナーの羅 渝紅（ラ・ユウコ）さん。
円卓をはじめ人数に合わせたテーブル席を用意。
四川から直接取り寄せた唐辛子と山椒の挽きたてを使用。 -
重慶府 八重洲店（２）
唐辛子マークが5つ、数あるメニューの中で一番辛いという四川風ラーメン。赤く透き通った熱々のスープによく絡む細麺をひと口すすると、思わずむせてしまうほど。四川省重慶市出身のオーナー羅渝紅さんは「食べる時はしゃべらない方がいい」とアドバイス。何といっても、四川産の挽きたての花椒と青山椒、唐辛子をそれぞれ高温の油とラー油で一気に香りを高めたスープが格別だ。しびれも心地よくなった頃にはこの妙味の虜になっている。
