自動改札機の導入、新幹線の開業ラッシュ、そして生まれ変わった丸の内駅舎……。
平成の歳月とともに様変わりした東京駅の移り変わりを、写真で追っていきましょう!
編集協力・文=小野 和哉(都恋堂) 取材・文(東京ばな奈コラム)=内藤 孝宏
写真提供=ジェイアール東日本ビルディング、JR東日本リテールネット、
交通新聞クリエイト 撮影=東京駅フォトグラファー・佐々木 直樹(⑧)、中村 宗徳(⑨)
平成元年 2月 東海道線に2階建てグリーン車登場
平成2年 3月 京葉線東京 ― 蘇我間、全線開通
4月 東京駅に自動改札システムを導入
平成3年 3月 新型特急「成田エクスプレス」デビュー
6月 東北・上越新幹線東京駅開業①
平成4年 7月 山形新幹線開業②
平成6年 8月 「銀の鈴」長野新幹線乗入れに伴い、八重洲中央改札前より八重洲地下中央改札口付近に移設
10月 第一回鉄道の日、一日駅長にきんさんぎんさん
平成7年 7月 中央線高架ホーム完成
平成8年 4月 丸の内中央口に赤れんがポストを設置
平成9年 3月 秋田新幹線開業③
10月 長野新幹線開業④
平成11年 3月 新幹線改札口に自動改札機導入
平成13年 11月 非接触式ICカードシステム「Suica」のサービス開始
平成15年 5月 国の重要文化財に指定
平成19年 10月 グランスタ開業⑤
平成22年 3月 エキュート東京開業⑥
平成23年 3月 京葉ストリート開業⑦
平成24年 10月 丸の内駅舎保存・復原工事完成⑧
平成26年 12月 東京駅開業100周年
平成27年 3月 北陸新幹線開業
上野東京ライン開業
平成28年 3月 北海道新幹線開業
平成29年 12月 丸の内駅前広場完成⑨
-
次々と誕生する新幹線!
日本がどんどん近くなった(①~④)平成元年から10年の間に、実に4線もの新幹線が開業した。いまや東京駅から乗り換えなしで行ける都道府県は30を超えるという。
-
東京駅を取り巻く高層ビルたち
オフィスやホテルなどが入った複合ビルが次々に誕生。ビジネスエリアとして、周辺観光に便利な場所として発展してきた。
-
東京駅に商業施設が続々誕生!
魅惑のショッピングタウンに(⑤~⑦)新幹線・他路線へ乗り換えの際に立ち寄れるお買い物エリアや、改札内最大のショッピングスポットが登場。駅ナカでワクワクに出会えるように。
-
創建当時の姿に復原された丸の内駅舎南北のドーム(⑧)
大正3年(1914)に開業した日本の玄関口は、開業100年を迎えるのを機に当時の姿へ。国指定重要文化財として人々の往来を見守り続けている。
-
御影石の美しい白さが映える丸の内駅前広場が完成!(⑨)
赤レンガの駅舎や行幸通りとの一体性を重視したという格調高いデザインは高く評価され、平成30年にグッドデザイン金賞を受賞した。
-
平成時代に「東京駅の顔」になったお菓子
東京駅構内の売れ筋おみやげランキングの上位5位に、毎年3品目が必ずといっていいほどランクインしている「東京ばな奈」。このお菓子が東京駅に登場したのは、平成4年12月のこと。当時は期間限定の催事販売で、その後、不定期に販売を続けて実績を作ったところで平成9年12月、キオスクでの委託販売を開始。ここに至って東京駅で毎日買えるようになったというから、平成の始まりとともに少しずつ「東京駅の顔」になっていったと言えるだろう。ちなみに、常設店が開店したのはさらに後の平成17年である。
現在、第1号の東京ばな奈『見ぃつけたっ』をはじめ、15の商品が新幹線が停車する駅や羽田空港などで売られているが、やはり1、2を争う売れ行きなのは東京駅なのだという。