何これ!?調査隊

「区境」「看板」など、これまでいろんなテーマで路上観察してきましたが、それ以外にもまだまだあるあんなもの、こんなもの。
調査隊を結成し、その正体を調べてきました。

編集協力=小野 和哉(都恋堂) 取材・文・撮影=河田 早織

    • 駅伝ゆかりの地に謎の巨石

    駅伝ゆかりの地に謎の巨石

    「東京箱根間往復大学駅伝競走」(箱根駅伝)のスタート・ゴール地点としても有名な読売新聞社で、地味にインパクトを放っている大きな石。設置されているのは、旧東海道と重なる駅伝コースにちなんだ歌川広重の浮世絵プレートが並ぶ「駅伝ウオール」。これは箱根駅伝の折り返し地点の「箱根の山」を表現しているのだそう。神奈川県小田原市の採石場でとれた箱根火山の溶岩でできた安山岩「根府川石(ねぶかわいし)」を使用しているとのこと!

    • 怪しい実験施設か!?

    怪しい実験施設か!?

    オフィスビルが立ち並ぶ大手町。2012年にグランドオープンした大手町フィナンシャルシティノースタワーの建物脇で、近未来的デザインの物体を発見! 実はこれ、屋外設置型の植物工場システム「アーバンエコファーム」。先進技術を採り入れた植物の促成栽培を行っているそうです。

    • 京橋に現れる、謎の井戸!?

    京橋に現れる、謎の井戸!?

    うどんすきが名物の日本料理店『美々卯京橋店』。重厚感と趣のある和風の店構えが印象的な建物の店頭で、左右に置かれた2つの石造りの物体を発見。「これって古井戸や石臼?」と思いきや、実は水道メーターとのぼりを立てる台。どちらも、日本を感じる店構えに溶け込んでいます。

    • のっぺらぼうな建物

    のっぺらぼうな建物

    日本橋本町1丁目を歩いていると目に止まる、真っ白な建物。こちらは、日本人形の販売を行う『米洲』のショールーム。人形が持っているやわらかい曲面と肌から導かれ、このデザインになったのだとか。再開発が進み、高層化と商業化が押し寄せる日本橋で、ひとつの変わらぬ澪標(みおつくし)あるいは定点のような存在となることを狙い、この都市における極端な小ささと、窓さえ一見ないように見える姿に落ち着いたそうです。

    • 未来の乗り物が見られるかも?

    未来の乗り物が見られるかも?

    丸の内永楽ビルディング前にある複数の停留所らしきスペース。設置された立て看板を見ると、「乗り捨てできるカーシェア」の文字が。ここは、国土交通省が、社会実験のために設置したカーシェアリング用の車の貸出し・返却拠点の一つ。可愛い超小型電気自動車「P・COM(COMS)」に乗車することができます。

    • 緑生い茂る理髪店?の正体は......

    緑生い茂る理髪店?の正体は......

    飲食店などが立ち並ぶ、八重洲の一角。緑が生い茂り、他とは明らかに異なる雰囲気を漂わせている1棟の建物。そして建物の脇には、懐かしい理髪店のサインポールが。昔ながらの店のように見えるこの建物は、実は街のスナック。

    • 何かの暗号のような数字だけの看板

    何かの暗号のような数字だけの看板

    日本橋でひときわ目立つ謎の番号が書かれた看板は、屋外広告全般を扱っている古川広告社の電話番号。会社のコーポレートカラーを用いた広告募集枠でした。奇抜なデザインは歩行者の注意を引くためのもので、実際に広告検討の問い合わせがあるのだとか。

    • あの水滴の正体とは......?

    あの水滴の正体とは......?

    東京国際フォーラムの広場にある水滴の形をしたオブジェ(左)。よく見ると、これは水飲み場。東京都水道局のキャラクター「すいてきくん」をイメージしたものなんだそう。また横にあるボトルディスペンサー式水飲栓(右)は江戸切子を盛り込んだデザインで、マイボトルに冷たい水道水を注げるもの。いずれも水道水の飲用促進と環境配慮行動促進のために設置されたとのこと。

    • 床にあしらわれた謎の模様
    • 床にあしらわれた謎の模様

    床にあしらわれた謎の模様

    東京駅付近に立地する、2004年に施工された丸の内北口ビルディング。そのビル周辺の床に、電車らしき乗り物の正面をとらえた写真のようなものが......。もともと、この周辺の敷地は交通公社ビルヂングがあった場所で、その建物の写真やゆかりのある写真を床に散りばめているそうです。

    • 丸の内の一角にプチ植物園!?

    丸の内の一角にプチ植物園!?

    新丸の内ビルディングの横に置かれた、もしゃもしゃと緑が生い茂った小屋。この建物の正体は、なんと駐輪場。壁面緑化と環境に配慮したデザインで、第8回屋上壁面特殊緑化技術コンクール審査委員会特別賞も受賞(2009年:都市緑化技術開発機構)しています。

    • 木製のガードレール!?

    木製のガードレール!?

    日本橋三井タワーの角に、珍しい柄のガードレールが。これはCOREDO室町テラスと、メトロ駅をつなぐ地下通路の工事で、鹿島建設により仮設されたもの。実際には木製ではなく、既存の製品に木目調のカッティングシートを貼って自作したものだそうで、周辺の高級ホテルなど、景観に配慮してこのデザインになったのだとか。

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