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感性を磨く アートの一歩<<色絵竜田川図向付>>5客 江戸時代・18世紀 大和文華館蔵

東京ステーションギャラリー・冨田館長がやさしく解説。

アートイメージ1
尾形乾山《色絵竜田川図向付》5客 江戸時代・18世紀 大和文華館蔵

そして誰もいなくなった

日本美術には「留守模様」という表現方法があります。登場人物を描かず、その人にまつわるモノや服などを描いて、その人物や状況を暗示する手法です。この皿(向付)には、流水と紅葉だけが描かれていますが、昔の人はこれだけで、百人一首でも有名な「ちはやぶる神代も聞かず竜田川からくれなゐに水くくるとは」という歌を連想することができたのです。たとえば、ほうきとパンと黒猫が描かれていたら、「魔女の宅急便」を連想するようなものでしょうか?

初心者はここに注目!

陶工で絵師の尾形乾山は、江戸時代の琳派を代表する画家、尾形光琳の弟。素朴だが華やかで伸びやかな描写が見事だ。

開館20周年特別展 生誕1200年
「歌仙 在原業平と伊勢物語」
三井記念美術館
●会期=2026年2月21日(土)~4月5日(日)
●入館料=一般1,500円ほか

冨田館長イメージ1️

冨田 章
雪国新潟で産湯を使い、南国別府で温泉に浸かって育つ。学芸員歴は35年を超え、関わった展覧会は数知れない。近著に『旅する印象派』(東京美術)がある

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