東京エキマチ vol.61

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- June-Ju ly 202 5
2025年6月10日発行
[特集]
03-07
東京エキチカ探検
10-13
ココロもカラダも夏支度
[REGULAR]
表紙の場所
ヤエチカ 東京駅八重洲地下中
央口方面から伸びる
「メイン・アベ
ニュー」
撮影/中島優子
感
性 を
磨
02
アートの一歩
08
東京土産のヒミツ
09 エキナカさんぽ
14
異業種Talk
15
青木源太の東京再発見
16
ひと駅先へ冒険「三越前駅」
く
17
はたらく!もぐら工務店/
座ってできる3分ストレッチ
18
information
19
MAP
20
PRESENT
今回のPICKUP
クロード・モネ 《睡蓮の池》
東京ステーションギャラリー・冨田館長がやさしく解説
冨田 章
東京ステーションギャラリー館長。雪国新潟で産湯
を使い、南国別府で温泉に浸かって育つ。学芸
員歴は35 年を超え、関わった展覧会は数知れな
い。近著に『旅する印象派』
(東京美術)がある。
モネの傑作にひそむ、視線のチカラ
絵を見ることは、その絵を描いたときの画家の視線をなぞることにほ
かなりません。人やモノや風景を、画家はどこからどういう状況で見て、
どう切り取ったのか。
この絵でモネは、画面いっぱいに水面だけを描き
ました。かなり大胆な選択です。そこにはしかし点々と睡蓮の葉が浮か
び、周囲の木々や茜色に輝く空が映っています。物理的な水面だけでな
く、その上の広大な空間まで描き出されているのです。
この視線は、モ
ネの優れた発明だったと言えるでしょう。
クロード・モネ《睡蓮の池》1907 年、石橋財団アー
ティゾン美術館
初心者はここに注目!
Check!
モネなど印象派の画家たちは、光の状態を描くことに熱中
した。揺らぐような筆触は、そのための工夫のひとつだ。
「石橋財団コレクション選 コレクション・ハイライト」
アーティゾン美術館4階展示室(MAP P19 B-3)
⃝会期=2025年9月21日
(日)
まで
⃝入館料=ウェブ予約1,800円、窓口販売2,000円ほか
※同時開催 6月24日
(火)~9月21日
(日)
「 彼女たちのアボリジナル・アート オー
ストラリア現代美術」
( 6・5階展示室)
text /冨田 章 photo /遠藤麻美
02
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