東京エキマチ vol.60

- ページ: 2
- Apri l - May 202 5
2025年4月10日発行
[特集]
03-07
ようこそ初見さん
10-13
春を探しに行こう
[REGULAR]
表紙の場所
MY Shokudo Hall & Kitchen
(TOKYO TORCH 常盤橋タワー
3F)
キッチンを舞台に
“食”
につい
て知り、学び、つくり、体験する場
を提供するカフェラウンジ
撮影/渡邉真一
感
性 を
磨
02
アートの一歩
08
東京土産のヒミツ
09
エキナカさんぽ
14
異業種Talk
15
エレガントな東京
16
ひと駅先へ冒険
17
はたらく!もぐら工務店/
座ってできる3分ストレッチ
18
information
19
MAP
20
PRESENT
今回のPICKUP
く
text /冨田 章 photo /遠藤麻美
タピオ・ヴィルカラ
《カンタレッリ》
東京ステーションギャラリー・冨田館長がやさしく解説
冨田 章
東京ステーションギャラリー館長。雪国新潟で産湯
を使い、南国別府で温泉に浸かって育つ。学芸
員歴は35 年を超え、関わった展覧会は数知れな
い。近著に『旅する印象派』
(東京美術)がある。
ヴィルカラの代表作で考える、
アートにおける自由とは
アートは制約のない自由なもの、なんて思っていませんか? 実際には
アートは制約だらけ。中でも素材の制約は大きい。絵には画材の、彫刻
には材質(大理石、木、
ブロンズなど)の制約があります。
ガラスという素
材は特に扱いにくい。形を作るには高熱を加える必要があり、
ドロドロ
タピオ・ヴィルカラ《カンタレッリ》1946 年 Collection Kakkonen. © Rauno Träskelin
©KUVASTO, Helsinki & JASPAR, Tokyo, 2024 C4780
しているので作業は困難を極め、冷めるとすぐ固まる。おまけに壊れや
すい。絶対的な不自由の中で、
この作品は何と自由な形をしていること
か。そう、アートは制約の中でも限界のない自由を表現できるのです。
「タピオ・ヴィルカラ 世界の果て」
Check!
流れるような美しい曲線は、ガラスならではの表現だ。
その伸びやかさや形の面白さを楽しもう。
⃝会期=2025年4月5日
(土)~6月15日(日)
⃝会場=東京ステーションギャラリー
(MAP P19 B-2)
⃝入館料=一般1,500円ほか
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