東京エキマチ vol.64

- ページ: 2
- 2025年12月10日発行
[特集]
03-07
10-13
寒いから、そとに出かけよう
気持ちが伝わる
年末年始の冬ギフト
[REGULAR]
表紙の場所
レ ミルフォイユ ドゥ リベルテ
大手町店
撮影/中島優子
02
アートの一歩
08
異業種Talk
09
東京土産のヒミツ
14 エキナカさんぽ
15 エレガントな東京
16
感
性 を
磨
17
はたらく!もぐら工務店/
座ってできる3分ストレッチ
18
information
19
MAP
20
PRESENT
ひと駅先へ冒険「京橋駅」
く
今回のPICKUP
金魚を見る子供
東京ステーションギャラリー
冨田館長がやさしく解説
冨田 章
雪国新潟で産湯を使い、南国別府で温泉に浸かって
育つ。学芸員歴は35 年を超え、関わった展覧会は数
知れない。近著に『旅する印象派』
(東京美術)がある
筆を止める勇気
小林徳三郎《金魚を見る子供》1928 年 東京国立近代美術館
細かく丁寧に描きこんでいるからといって、いい絵であるとは限りませ
ん。描き過ぎたためにダメになってしまう絵もあるのです。今回の作品
は、絶妙なタイミングで制作を止めたことで傑作になった好例であると
私は考えています。たとえば金魚は、
もっと細かく描くこともできたはず
です。でもこれ以上描きこむと、印象が強くなり過ぎて絵の中で浮いてし
まいます。少年の顔も、
これ以上一筆でも入れたら、微妙な表情が崩れ
てしまうでしょう。
「小林徳三郎」
あっさり描かれているのに、空間が的確に把握
されていて、少年と金魚鉢の存在感が伝わって
くる。
これぞプロの仕事だ。
東京ステーションギャラリー
(MAP P19 B-2)
⃝会期=2025年11月22日(土)~2026年1月18日(日)
⃝入館料=一般1,300円ほか
text /冨田 章 photo /遠藤麻美
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