- 2026/06/29
- #アート
感性を磨く アートの一歩アンリ・ド・トゥールーズ= ロートレック《ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ》1891年 リトグラフ 三菱一号館美術館
東京ステーションギャラリー・冨田館長がやさしく解説。
ポスター鑑賞のポイントは?
ポスターは絵より低く見られがち。でもアートとしての魅力に満ちています。ポスターで最も大切なのは訴求力。いかに目立つか。クライアントの制約や、印刷という技法の限界を踏まえて制作するのは、並の画家にはなかなかできることではありません。これはダンスホールの宣伝ポスター。背景の観客をシルエットにし、踊り子を白や黄の明るい色で目立たせていて訴求力は抜群。手前のグレーの男性シルエットもホールの奥行きを感じさせて効果的。文字の配置も絶妙です。
初心者はここに注目!
画面左の黄色い3つの丸は、背景の黄色い連なりと同じ照明器具。こんな位置に見えるはずがないけれど、そこが絵のいいところ。左下から右方向に伸びる黄色のラインが、デザイン的にも秀逸です。
「“カフェ”に集う芸術家
―印象派からゴッホ、ロートレック、ピカソまで」
三菱一号館美術館
●会期=2026年6月13日(土)~ 9月23日(水・祝)
●観覧料金=一般2,300円ほか

冨田 章
雪国新潟で産湯を使い、南国別府で温泉に浸かって育つ。学芸員歴は35年を超え、関わった展覧会は数知れない。近著に『旅する印象派』(東京美術)がある
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