ライスやナンだけじゃない! カレー×○○○

カレーの相棒は「ライス」や「ナン」のみにあらず! ドリアやそばなど……
異色のコラボで、いつもと違うカレーの一面を知ることができるかも。
無限の可能性を感じよう。

取材・文=増山かおり 撮影=荒井 健・井原淳一・中村宗徳・丸毛 透

    • 「カレー×担々麺」四条富小路麺屋虎杖 有楽町
    • 「カレー×担々麺」四条富小路麺屋虎杖 有楽町

    「カレー×担々麺」四条富小路麺屋虎杖 有楽町

    カレーと担々スープが負けじと競り合う一杯

    3月にオープンした京都発祥のラーメン店、麺のメニューはカレー担々麺780円とそのバリエーションのみという潔さ。鶏のコラーゲンたっぷりの白湯スープに、約10種のスパイスを使用したカレーを合わせている。味の決め手は、昆布、カツオ、アゴなどを加えた合わせ出汁。ゴマを使わずミルクでコクを加えたスープとともにしなやかな細麺をすすると、千切りのユズの香りがふんわり広がり、カレーのスパイシーな香りと担々スープの旨味が続く。トリュフ豚の挽肉を豆板醤と2種類の味噌で仕上げた肉味噌の、ほろほろとした食感もたまらない。

    京都の町家の雰囲気を表現した店内はアンティークカフェのような落ち着きがあり、荷物置きも完備。交通会館に来るマダムが気軽に顔を出していく店員さんの温かさも魅力だ。ほかにカレーや肉丼などのメニューも。

    四条富小路麺屋虎杖 有楽町

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    • 「カレー×ドリア」グリル・シャトー
    • 「カレー×ドリア」グリル・シャトー

    「カレー×ドリア」グリル・シャトー

    皿からあふれんばかりのアツアツカレードリア

    ランチタイム限定のカレードリア1350円は、惜しみなくかけたルーの上に、コクのあるミックスチーズと尾付きの香り豊かなブラックタイガー3尾をのせ、オーブンでアツアツに焼き上げて提供。ビーフのブイヨンをベースにタマネギソテーの甘みを効かせた、正統派のまろやかな欧風カレーを堪能できる。たっぷりかけられたカレーのおかげで、どこにスプーンを入れても変わらぬおいしさが味わえる。毎日異なる野菜を具材にしたセットのスープも、もう一つの具材といえる魅力となり、価格をはるかに超える満足感を与えてくれるはず。

    サラダとコーヒー・スープもセットに。画家を目指していたオーナーが1961年に開店、店内のテーブルも椅子も開店当時そのままだ。駅前の喧噪を離れタイムスリップしたような雰囲気を味わえる。

    グリル・シャトー

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    • 「カレー×パン」Bon Coeur
    • 「カレー×パン」Bon Coeur

    「カレー×パン」Bon Coeur

    都会に現れた街のパン屋さん

    ビジネス街の中にありながら、街のパン屋さんのような親しみやすいパンが並ぶ人気店。ゴロッと具だくさんのビーフカレーパン230円には、同店人気の食パンを砕いた自家製パン粉を使用している。こんがり揚げられた薄めのドーナツ生地の中には、角切りビーフの入ったカレーがたっぷり。野菜のスープと牛肉のスープを別々に仕上げ、ルーと合わせて3日間かけて仕上げたカレーは、肉を噛みしめると味わいがさらに広がり、ビーフの旨味や香りをしっかり感じさせてくれる。揚げたてを狙うなら、7:30、10:30、12:00を目安に来店を!

    素朴なクリームパンからフルーツたっぷりのデニッシュ、パクチーなどの目新しい食材を使ったサンドなど幅広い品揃え。サンドにはさむ総菜なども自家製だ。店内でコーヒーなどドリンクとともに楽しむこともできる。

    Bon Coeur

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    • 「カレー×そば」日本ばしやぶ久
    • 「カレー×そば」日本ばしやぶ久

    「カレー×そば」日本ばしやぶ久

    カレーに負けぬほど出汁が香る逸品

    ソバ粉を10、つなぎを2の割合で打ったのどごしのよい外二そばを提供する創業1902年(明治35)の老舗。つけカレーせいろ1080円は運ばれてきた瞬間、カレーよりも先に出汁が香り、食欲をそそる一品だ。甘みのあるしなやかなそばは、北海道産と香りのよい茨城県産のソバ粉をブレンドしたもの。出汁には香りが飛びにくい厚削りの本枯れ節と宗田節を使用し、カレーの強い香りにも負けない風味を生み出す。濃厚な出汁の中にもしっかり際立つスパイシーな風味は、七味を複数使うからだとか。カレーつゆも最後まで飲み干さずにはいられない。

    震災や戦火を経ても創業当時から場所を変えずに営業。つけカレーせいろの具材は「豚×タマネギ」と「鶏×長ネギ」のいずれかを選べる。普通~激辛口まで4段階選べるが、普通でもしっかりとスパイスの刺激を感じる。

    日本ばしやぶ久

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