エキマチカレー部発足 専門店では味わえないカレーを追え!

居酒屋、そば屋、喫茶店……専門店じゃないのに、カレーがおいしい店が実はたくさんあるんです。そんな、掘り出しモノ的なお店をエキマチカレー部が紹介!

おおしま りえ
スタミナ料理が大好きな女ライター。暑い夏にやられ、スタミナ不足に悩み中。カレーを食べてがっつり体力をつけたい!

エキマチカレー部員
和風カレー大好き部長の“大和”を筆頭に、変わり種カレーを好む“変見”、トッピングを愛するハーフ“プラス”の3人で、エキマチエリアの隠れた名カレーを発掘する。

取材・文・イラスト=おおしま りえ 撮影=荒井 健・中川 有紀子

おおしま(以下(お)):暑い......足が前に進まないなあ。こんな日は、スタミナつけないと倒れそう。
カレー部・大和(以下(大)):カレー部!!今日も元気にいくぞー!
一同:うおーー! ファイ・オー!
(お):え? 柔道部?
(大):おい女! 今俺たちのこと、柔道部とか言ったか?
(お):はい。だって柔道着だし!
カレー部・変見(以下(変)):待ってください。この格好が柔道? 僕たちは、エキマチカレー部ですよ。
(お):エキマチカレー部?
カレー部・プラス(以下(プ)):エキマチエリアの隠れた名カレーを発掘する部なんダヨ。
(大):日本のカレーは独自食文化の一つ。バカにするやつは、許さん!
(お):別にバカには......。
(大):罰として、お前は今日1日、我がカレー部の活動に付き合え!
(お):カレーだけあって〝辛〟い!
(大):まずは、東京駅隣接の『横濱 崎陽軒』からだ!
(お):カレーなのにシウマイ?
(変):カレー初心者は黙っててもらえます? シウマイでおなじみの『崎陽軒』ですが、あの安定のおいしさのシウマイが3個入った「シウマイカリー」880円が、ここでは味わえます。
(プ):日本と中国のカルチャーが交差する、ジャパニーズソウルフードだネ!
(お):いっただきまーす!
(大):コラ! 勝手に食べるな!
(お):おお! おいしいシウマイって、カレーとも合うんですね♪
(変):このカレーはレトルトにもなっていて、自宅に持ち帰ることもできます。
(大):よし! 部の備品として50個購入!
一同:うーす!
(お):ふう。カレーの後はデザートとか食べないんですか?
(大):馬鹿野郎! カレー部は朝昼晩に、デザートも夜食も、全部カレーだ!
(変):次は、和風カレーがサラリーマンに人気の『大もり』です。大人な辛さが自慢の「辛口和風カレーライス」750円が夏にぴったりなんです。
(お):スパイスの香りが、食欲をそそる! いただきます。
(大):だから勝手に食べるな!
(お):辛っっ! でもウマっ! パンチが効きすぎない辛さと、芳醇な香りがやみつきになりますね。
(大):またファンを1人増やしてしまった。辛さとそのあと広がる風味、そして俺を満足させるボリューム。三拍子揃ったオトコのためのカレーなんだ。
(お):オトコ......完食しちゃった。
(大):やるな。じゃあ次は『よもだそば』の「よもだカレー」490円だ。
(お):そば屋さんにカレーって、確かによくありますけど。
(大):笑止! このエリアはオフィス街のそば屋激戦区。ここで提供されているカレーというのは、激戦区を勝ち残った、キング・オブ・カレーなのだ。
(お):キング・オブ・カレー......でもこのカレー、サラッとしてる。
(変):〝和風インドカレー〟とも呼ばれているのですが、よもだ自慢のつゆをベースにしつつ、インド風味のスープカレーを再現しています。今日も辛そうだなあ。
(大):カレー組手! 始めっ!
一同:おーす!
(お):く、くみて?
一同:カレー! 押忍! ライス! 押忍!
(お):カレーとライスを別々に?
(大):カレーの味を体に染み込ませるため、まずは別々に食し、辛さ、深さ、そして米に敬意を表して味わうのだ。
(プ):デリシャス! けど辛いヨ~。
(大):頑張れ! ここのカレーは、かなり辛ウマだから、お前には未知の領域だ。
(プ):辛さの奥に、マダ見ぬインドの情景が見えてキタヨ!
(大):カレー部! 味わえー!!
一同:うーおーーー!
(お):......。
(変):激しい組手でした。ではちょっと落ち着きましょうか。
(お):もう、完食!? 次はどちらへ?
(プ):次は僕のフェイバリット喫茶店のカレーをご紹介するヨ。
(大):待て、喫茶店というのは、おしゃれ女子がいるところか?
(お):あれ? 部長、もしかして女の子苦手なんですか?
(大):俺に苦手なんてない!......服にカレー、ついてないか?(ボソッ)
(変):部長、ほっぺに米が。
(大):ぬほああああ!
(変):では今回は『珈琲館 紅鹿舎』の「チキンカレーのオーブン焼き」1500円をご紹介します。
(お):わー! 私ドリア大好き♪
(大):楽しみだな。というか、店内が、ヨーロッパみたいだな!
(変):今年で60年を迎える『紅鹿舎』は、ヨーロッパから取り寄せたアンティーク家具や、貴重なサイフォン式で淹れたコーヒーなど、歴史を感じさせる雰囲気も魅力なんです。
(大):落ち着かん。カレー組手だ!
(プ):部長、ここのカレーはすでにルーとライスが混ざってマス......。
(大):俺としたことが! いただきます! この歯応えはなんだ?
(お):このカレードリア、きんぴらごぼうが入ってる! カレーって野菜不足になりやすいから、女子にはうれしい。
(大):カレーにきんぴら、そして洒落た店内。知らん世界だ。
(変):このカレードリアには、酵素ジュースを合わせて、辛さとさっぱり感を味わってください。
(プ):確かにさっぱりダネ! これはノーチェック! レッツ・メモ!
(お):なんか部活っぽい!
(変):最後は、僕が気になる『麻衣』に行きましょう!
(プ):あ、そこもマイフェイバリット! 〝トッピングカレー〟の王道、「かつカレー」1200円が最高にオイシイヨ!
(お):わお! カツのきつね色と、カレーの茶色が、素敵なコントラストですね。
(大):お前、カレー部らしいコメントができるようになってきたな。
(お):照れる......。とにかく、いただきます......このカツ、軽い!
(プ):最良のサラダ油で揚げるカツは、上品かつ軽い口当たり。最後まで飽きずに食べられるんデス。
(変):濃厚な牛すじカレーと上品カツ、ファンも多いんでしょうね。
(プ):この地で32年営業していて、お客さまからファンレターが届くこともあるそうデスヨ。
(大):カレー部にもファンレターが届く日は......(遠い目)。いかん! カレー! 米! カツ! 組手で、夏バテ撃退するぞー!
一同:うおー!
(お):それだけ元気なら、夏バテは、関係なさそうだけどなあ。

    • 横濱 崎陽軒[シウマイBAR]
    • 横濱 崎陽軒[シウマイBAR]

    横濱 崎陽軒[シウマイBAR]

    横浜の味シウマイがカレーに堂々IN

    BAR形式の崎陽軒。横浜の代名詞であるシウマイを3つ投入したカレーは、レトルトタイプ「横濱かりぃ」410円もおみやげに最適。

    横濱 崎陽軒[シウマイBAR]

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    • 大もり[居酒屋]
    • 大もり[居酒屋]

    大もり[居酒屋]

    親子2代で引き継ぐ大人の和風カレー

    辛口和風カレーライスは、独特なスパイスの風味が効いている。各種トッピング50円~を選び、自分だけの一皿を完成させよう。

    大もり[居酒屋]

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    • よもだそば 日本橋店[そば]
    • よもだそば 日本橋店[そば]

    よもだそば 日本橋店[そば]

    そば激戦区で勝ち残る! 辛ウマカレー

    ヨーグルトやタマネギ、トマト缶などを使う。さらりとしたスープは、意外とピリ辛でクセになる。1本まるっと入った手羽元をほぐしていただこう。

    よもだそば 日本橋店[そば]

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    • 珈琲館 紅鹿舎[喫茶店]
    • 珈琲館 紅鹿舎[喫茶店]

    珈琲館 紅鹿舎[喫茶店]

    雰囲気抜群の店で味わう焼きカレー

    60年以上続くお店。他にもチキンカレー1250円やなすとベーコンのカレー1400円などあり。いずれもサラダ、ドリンク付き。

    珈琲館 紅鹿舎[喫茶店]

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    • 麻衣[トンカツ専門店]
    • 麻衣[トンカツ専門店]

    麻衣[トンカツ専門店]

    ファン続出! 上品カツと濃厚カレー

    注文が入ってから揚げるカツは綿実油を使い、サクッと上品。カレーの濃厚さと喧嘩せず、楽しませてくれる。自家製福神漬を混ぜながら、一気に完食しよう。

    麻衣[トンカツ専門店]

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