エキマチは、アンテナショップの密集地帯。
全国各地の名品が揃うゆえ、外国人のお客さまも多く訪れる。
皆さんはどんなものを買っているのだろうか。目の付けどころが違うかも!?
取材・文=味原 みずほ 撮影=中原 有紀子、丸毛 透
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銀座NAGANO
お六櫛(ろくぐし)は江戸時代からの実用アイテム
江戸時代、全国的に大流行した信州・木祖村の伝統工芸品であるお六櫛。時代劇で見たこともあるその櫛が今でも大人気。わずか10cmの幅におよそ100本もの細かい歯のあるものから、歯数の少ない粗めのものまで、半月型やポケットにおさまるものなど形や大きさはいろいろ。丈夫でしなやかなミネバリを素材としているため歯こぼれがなく、椿油で仕上げているので髪の毛本来のツヤ出し効果もあるのだとか。使い続けるほどに馴染んでいく手触りも工芸品ならではの魅力。
半月型 9720円、細長いポケットサイズ 2376円、赤い袋入りのとかし櫛 3240円。
店は銀座のど真ん中にありモダンでお洒落な雰囲気。銀座NAGANO
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おいでませ山口館
金魚ちょうちんの愛くるしい姿にほっこり
「おいでませ山口館」の店内に入ると、天井にぶらさがるいくつもの赤い金魚がゆらゆらゆらとお出迎え。柳井でつくられているこの山口を代表する民芸品が「金魚ちょうちん」だ。竹ひごと和紙でつくられているというこの金魚は、愛嬌のある真ん丸なお目々とぷっくりとしたその姿がどこかユーモラス。風鈴のように軒先に吊るしてゆらめく風情を眺めていると、気持ちもほっこりしてくるはず。"金魚ちょうちんの町"として知られる柳井の夏は金魚ちょうちんの灯りで真っ赤に染まるのだとか。
おいでませ山口館
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日本橋とやま館
普段のお酒がぐんと華やかになる高岡漆器
江戸時代から漆器の産地として名高く、現代のライフスタイルに合わせて進化してきた高岡漆器。さまざまある漆器のなかでも、伝統的な漆とガラスを組み合わせた職人技が光る酒器が人気。底に螺鈿細工が施された漆を組み合わせたグラスは、真上からのぞきこむと、螺鈿の模様がグラスに反射してまるで万華鏡のよう。そこへ日本酒を注げば、さらに華やかな万華鏡の世界が広がっていく。お酒の味もより一層おいしく感じるとおみやげに大人気。
杯 金桜(朱)5400円(写真右)。
ワンフロアにショップやレストラン、バーラウンジも。日本橋とやま館
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高知県アンテナショップ 「まるごと高知」
お酒を楽しく飲みかわす伝統の可杯
土佐のお座敷遊びをご存知ですか? 可杯(べくはい)と呼ばれる、飲み干すまで下に置くことができないという、楽しく飲むことが大好きな人が多い土佐ならではのユニークな杯を用いて繰り広げられるゲーム。杯は飲み干さないと置けない不安定な形をしていたり、底に開いた穴を指でふさいで飲み干すまで置けないものも。回したコマの軸の正面に座っている人は、コマの絵柄の杯でお酒をグイーッと飲み干しちゃって。大勢でにぎやかに飲むことが好きな土佐の伝統的な酒席遊びで盛り上がってみては。
おかめ、ひょっとこ、天狗の杯にコマが付いた可杯セット2484円。
龍馬像が出迎える入り口は記念写真スポット。高知県アンテナショップ 「まるごと高知」
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沖縄県アンテナショップ 銀座わしたショップ本店
サプライズなお土産にハブ酒はいかが?
とぐろを巻いて牙をむき出した迫力ある絵面がインパクト大! 水だけで100日以上生きるという生命力みなぎるハブの旨味成分エキスがたっぷり溶け出したハブ酒がお土産に大人気。漢方にも使われるハーブ13種類をブレンドして漬け込んだ泡盛がベースとなっているため、滋養はもちろん、香りも豊かなカラダにやさしいリキュールなのだそう。ハブなしのハブ酒は3369円。ハブ入りは1万3068円と高価にもかかわらず、こちらの方がダントツ人気というのもうなずける。
ハブが丸ごと1匹入った迫力満点のハブ酒。
1階は市場。地下1階は琉球伝統の工芸品が並ぶ。
※ハブが不足しているため「ハブ入りハブ酒」の入荷がない場合があります。予めご了承ください。沖縄県アンテナショップ 銀座わしたショップ本店